越谷市は、古くは池沼が広がっている低湿地帯でしたが、江戸時代以降に治水事業や新田開発が盛んに行われた結果、「江戸の米蔵」と呼ばれるほどに稲作が栄えました。
現在でも、越谷市の農地面積の約7割を水田が占めており、豊かな水源を活かした稲作が行われています。
主な栽培品種としては、「コシヒカリ」や「キヌヒカリ」のほか、埼玉県の推奨品種である「彩のかがやき」などがあります。
田植え後
収穫
お米
地元農業への関心と理解を高め、郷土を愛する人間性豊かな児童生徒の育成を図ることを目的として、学校給食における地場農産物の利用を進めています。
昭和62年のくわいに始まり、徐々に利用される品目が増え、令和2年3月現在、米を含めて14品目の地場農産物が学校給食で利用されています。児童や生徒だけでなく、保護者からの関心も高まっており、食育にとどまらず地産地消の観点からも大きな役割を担っています。
米については、現在、週に3~4回の米飯(べいはん)給食に対して、市内で生産された彩のかがやきを11ヶ月間利用しています。将来的には、週4回の米飯給食で、地元産米を提供することを目指しています。
平成22年度から、越谷市グリーンクラブの若手農業者との連携により、増林地区で越谷市観光協会主催の「田んぼアート」が実施されています。田んぼアートとは、古代米などの様々な色の稲を使って田んぼに絵を描くものです。
田んぼに描かれた絵は、東埼玉資源環境組合(リユース)の展望台から望むことができ、季節の移り変わりとともに絵が浮かび上がってくる様子を楽しむことができます。
平成22年度には、約3,000㎡でしたが、平成23年度からは、約9,000㎡まで規模を広げています。
米・もち米・古代米 年間を通して出荷
太郎兵衛もち(のしもち)は11月~翌年1月まで出荷