地場の特産品

越谷の特産品

越谷では河川の自然堤防上に広がる畑地を中心に野菜の作付が行われてきました。
近年では、消費地に近い立地を活かし、施設園芸による周年栽培が行われているものも多く、消費者のニーズに合った高品質な野菜が栽培されています。
また、「こしがやブランド」「こしがや愛されグルメ」に認定されている「太郎兵衛もち(のし餅)」などの加工品も市の特産物の一つとなっています。

越谷の特産品

越谷特産物レンジャー

ねぎ(葱)

歴史と由来

越谷でねぎの栽培が始まった時期ははっきりしませんが、江戸時代の文化・文政期(1804年~1829年頃)に編纂された『新編武蔵風土記稿』には、「牛蒡・大根・葱は、岩槻・越ケ谷周辺の名物として世に称せり」と記されており、この頃にはすでに良質なねぎの産地であったことがわかります。 転作の推進に伴って作付面積が広がり、現在は主に新方地区や増林地区など自然堤防の広がる畑地で栽培されています。
また、越谷はねぎの高級ブランドとして知られる「千寿葱(せんじゅねぎ)」の代表的な産地でもあります。東京都足立区には、江戸時代から続くねぎ専門の市場である「山柏青果物市場」があり、ねぎのプロである葱商(ねぎしょう)という仲買いたちに選び抜かれたねぎは、「千寿葱」として東京の料亭などに販売されています

特徴など

越谷のねぎは、白根が長いうえに巻きが多く、身がしまっていて、加熱しても煮くずれしにくいのが特徴。甘みと辛みのバランスが良く、薬味だけでなく煮る、焼く、揚げるなど様々な調理法でおいしくいただけ、飲食店などでも多く使われています。

出荷時期

通年出荷されていますが、秋から冬にかけてが一番多くなります。

販売場所

農産物直売所、越谷市内スーパーなど。

  • ねぎの苗付け作業

    ねぎの苗付け作業

  • ”荷造り”に特徴がある越谷のねぎ

    ”荷造り”に特徴がある越谷のねぎ

  • 煮て焼いて揚げておいしい

    煮て焼いて揚げておいしい

くわい(慈姑)

歴史と由来

くわいは、大きな芽が出ることから「おめでたい」食べ物とされ、おせち料理には欠かせない縁起物です。
くわいの原産は中国で、日本には奈良時代に渡来したとされ、越谷地域では、江戸時代中期以降に水田の裏作として栽培されるようになったといわれています。その昔、米が凶作になった年に、くわいが高値で取引されたことで農家が救われたというエピソードも残っており、米の裏作から商品作物として盛んに栽培されるようになりました。
以前は低湿地である新方・荻島・出羽・蒲生地区において蓮根などとともに栽培されていましたが、出荷時期が限られており、収穫作業は厳寒の中の手作業となるため栽培農家が減少しました。現在では荻島・出羽地区で栽培されています。

特徴など

オモダカ科の多年生水性植物で、食用する部分は、地下にもぐって伸びる「ほふく茎」の先端が肥大したものです。独特のほろ苦さとホクホクした食感が特徴。現在ではくわいの消費拡大を目指し、学校給食に利用したり、くわいを使った和菓子なども商品化されています。

出荷時期

11月から12月。大玉は京浜、小玉は関西方面に出荷されています。

販売場所

農産物直売所、越谷市内小売店など。年末に店頭に並びますが、確実に入手するには販売農家へ直接お問い合わせください。

  • 大きな芽が出るくわい

    大きな芽が出るくわい

  • 立派に成長したくわいの成株

    立派に成長したくわいの成株

  • 収穫作業の様子

    収穫作業の様子

小松菜

歴史と由来

江戸時代小松川村(現在の東京都江戸川区)を中心に栽培されていたことからその名がついたといわれています。

特徴など

ツケナ類(野沢菜、チンゲンサイなど、アブラナ科の非結球葉菜の総称)の一種。年間4~6回ほど栽培できる栽培効率のよい野菜で、ビタミンAや鉄分などのミネラルが豊富でカルシウムの含有量は野菜の中でトップクラス。

出荷時期

温室栽培の小松菜は、1年を通して栽培されていおり、夏は30日、冬は60日ほどで出荷されます。

販売場所

農産物直売所、越谷市内スーパーなど。

  • 小松菜畑

    小松菜畑

  • ハウス栽培で通年収穫される

    ハウス栽培で通年収穫される

  • 関東風の雑煮には欠かせない

    関東風の雑煮には欠かせない

山東菜(さんとうさい)

歴史と由来

山東菜は、中国山東省が原産です。県内では大正時代の終わり頃から栽培されています。

特徴など

アブラナ科の白菜の一種で大きさは白菜よりもひとまわり大きく、「さんとうな」と呼ばれることもあります。白菜と違って完全に結球せず、先端の内側の葉が黄色味を帯びているのが特徴。 収穫時期が短いため、作付面積が減少していますが、春先まで漬物で楽しめることから、白菜と並んで越谷の冬の代表的な野菜の一つとなっており、漬物用の野菜として非常に重宝されています。

出荷時期

12月から1月。

販売場所

農産物直売所、越谷市内スーパーなど。
※山東菜漬けはネットショップでも期間限定で販売しています。

  

こしがやブランドショップ
http://store.shopping.yahoo.co.jp/koshigaya-brand/k0002.html

  • 収穫の様子

    収穫の様子

  • 鮮やかな黄緑色の山東菜

    鮮やかな黄緑色の山東菜

  • こしがやブランド認定品 山東菜漬け

    こしがやブランド認定品
    こしがや愛されグルメ認証品
    山東菜漬け

太郎兵衛もち(たろうべえもち)

歴史と由来

江戸時代の初期、旧四丁野村の世襲名主であった会田太郎兵衛が、早生もち米の中から品質優良なものを抜穂して栽培したのがはじまりといわれています。台風の襲来を避けるために「早生品種」「草丈が高い」ことをポイントに選抜を繰り返し、慶長元年(1596年)に低湿地に適した優良な系統の選抜に成功しました。
その後明治から昭和の初期にかけて隆盛を極め、天皇家への献上や宮内省の御用を勤めました。また、昭和の初期には東京の和菓子屋が競うようにして出羽村を訪れ、太郎兵衛もちを買い求めたといわれています。
しかし、戦時中の食料管理法の施行により、他のもち米と同じ価格に統制されたため、高い品質を誇るものの倒伏しやすく収穫量も少ない太郎兵衛もちは作付けが減少し、栽培する農家も一時は1戸にまで減少しました。
このような中、平成5年から、栽培農家と埼玉県・市・越谷市農業協同組合の連携により、江戸時代から続く貴重な品種を保存しようとする取り組みが始まりました。平成10年には、農家10戸により品種の保存を目的とした「太郎兵衛もち協議会」が設立されました。その後の取組により、令和2年度の作付面積は4.2haまで拡大しています。

特徴など

「コシが強く、粘りがあり、独特の風味がある」という特徴を持つ。のしもちなどの加工品は保存料などは一切使わず、生産農家でひとつひとつ丁寧に手作りされています。

出荷時期

11月から1月。

販売場所

農産物直売所
※のしもちはネットショップでも期間限定(12月上旬~下旬)で販売しています。

 

こしがやブランドショップ
http://store.shopping.yahoo.co.jp/koshigaya-brand/k0013.html

  • 太郎兵衛もちの稲穂

    太郎兵衛もちの稲穂

  • ひとつひとつ手作りで製造

    ひとつひとつ手作りで製造

  • こしがやブランド認定品 のし餅

    こしがやブランド認定品
    こしがや愛されグルメ認証品
    太郎兵衛もち(のし餅)

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